先日フリーのデザイナーの方と話をした中で「お金の相談が苦手」という話を聞きました。自分の手を動かすデザイナーさん・クリエイターさんの間でよく聞く悩みですね。
僕はいわゆる営業兼Webディレクターという立場なので、お客さんと見積のやり取りが多いです。実は金のやり取りはかなり好きなタイプです。
ということで自分なりの請負時のお金のやり取りのコツを少し書きます。
追加の作業費用をいただきたい
「この作業は追加なのでもう少しお金もらいたいな〜」編
今回は当初見積もった金額で仕事を進めていたところ、「追加作業」と言える作業依頼が来たので「もう少しお金もらいたいな〜」編です。よくある場面だと思います。
全然関係ないけどボールに埋まってるうちの息子
①「この作業は追加費用いただいてもいいですか?」とわざわざ聞かない。
よくある流れとしては「追加費用をいただいいてもいいですか?」と聞くと「予算が…」というやり取り。「予算が…」と言われると突っ込みにくい気持ちになりますよね。本当かどうかなんて、どうせわからないですしね。社内稟議を通すのがめんどくさいだけかもしれないですし。
追加費用が大丈夫かどうかをわざわざ聞かないで「これは追加作業になりますので、この見積金額に変更なっちゃいますが、大丈夫ですよね」と見積書とあわせてサッとメールを送るといいと思います。
コツはクライアントからの作業依頼メールに対する返信段階で、金額追加の意思を伝えつつ見積書も出しちゃう。見積書はすぐ出したほうがいいです。
「お金ください」vs「やだ」の流れではなく、
「お金はいくらです、依頼しますか?」vs「はい・いいえ」
の流れに持って行きやすいです。
②追加の見積書を送るメールで「~でいいでしょうか?」と疑問符は使わない。
文末が「?」で終わるということは、相手に質問や回答を求める形になります。
あなたがしたい事は追加費用をいただくことなので、「いいですよね」と許可の確認と思われることが良いと思います。
「追加費用が問題なければ作業を対応しますね、ご確認お願いします!」という意思表示を明確にすべきだと思います。
③実際に作業をする前に提出すること
当たり前ですが、費用追加の連絡タイミングは必ず作業前ですね。追加作業の依頼があったタイミングで、作業前に①のノリで見積書を提出。さっとスマートに出しましょう。作業後の後出し見積書は大抵失敗するので、必ず先出しです。
④ダメそうなら、さっと手を引く
とはいえ何を言っても出ないものは出ないとケースも多いので、あまり無理には粘らないでダメそうなら手を引きましょう。
自分「追加費用で、このくらいです。見積書サッ」
相手「予算がきつい」
自分「じゃあさっきの見積書から10%引きますよ」
相手「いやーきつい」
自分「了解です、次の案件の時によろしくお願いしますね 笑」
くらいであきらめてもいいと思います。
フリーの良いところは、請ける請けないの判断がある程度自分でできるところで、「割に合わない仕事は断ればいい」と思えるかどうかだと思います。
ちなみに僕は作業に対して割と細かい科目工数で見積書出すタイプので、追加かどうかが相談しやすいというのはあります。「サイト制作一式いくら」みたいな形で丸めた見積書だと、中々追加とかは言いづらいですよね。
まとめ
実際にはお客様との関係性や契約など、諸事情によって変わりますので、十分注意が必要だと思いますが、金額追加は言ったら普通に出してくれる会社のほうが多いと思います。
発注書・注文書・注文請書の書類のやりとりをきちんとしている場合は、修正金額で再度やり取りした方がよいと思います。めんどくさがらずに手順を踏むことが、正当な金額を請求できる近道だと思います。
トラブルがないようにしながら、必要な金額は正しく請求するのが、よい仕事だと思います。自分たちのスキル・仕事を安売りしないようにいきたいですね。
※本ブログのやり方を真似して何かトラブルになっても責任は取れないので、ご注意くださいね。
ちなみにウチは案件管理はboardというシステムを使用しています。見積書すぐ作れて請求管理・外注費管理も楽なので超おすすめです。 これがなきゃ仕事になりません。
溜まっている見積書を作らねば・・。
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