キンコン西野亮廣さんの「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」が遂に発売になりました。昨日Amazonから届いたので早速読みました。真っ赤な表紙です。
以前「魔法のコンパス」の感想をブログ記事に書いたので、今回の「革命のファンファーレ」も書いてみようと思います。
①人は何度も同じことを言われて初めて理解する
本書の中では、ブログや各メディア等で今まで発言してきた事を何度も書いています。「ひな壇をやめた」「分業で絵本を作る」「無料化によるお金の奴隷解放」「プペルを自費で1万部購入」など、ブログだけでも何度も何度も繰り返し書いている内容です。
繰り返す理由として本書内でも取り上げている「人は確認のために行動する」「刷り込みが必要」といった要点を満たすための手法なんですね。
生で聞いたことはないですがおそらく講演会やトークショーでも同じ内容を話しているんだと思います。
自分の考え・思想は言語化して初めて形になる
僕は言霊という概念を割と大切にしていて「口に出す言葉は事実になる」と考えています。悪口を言えばその人が嫌いになり、愚痴をこぼせばどんどんいやになる。逆にポジティブな願望や欲望を口に出せば叶う、みたいな。
西野さんの思想もおそらく何度も口に出し文章にまとめ繰り返すことで、思考を整理し固めていっているんだと思います。
ブログやSNSをやっていると、前と同じことを書くのはダメなのかなとか思っちゃうこともありますが、完全に逆。何度も何度も同じことを繰り返さないと主張というものは形にならず伝わらないんだなと。
②作り出した作品を育児放棄せず、きとんと売る・届ける
耳が痛い言葉ですが、クリエイター側は作りっぱなしになっていないか。流通・広報に丸投げしていないか。「いいものを作ったら売れるはずなのに」「世間は見る目がない」「出版不況だ」と嘆いていないか。
大事なのは、作品を作った後に「売る導線・コミュニケーションまでデザインする」という点ですね。作品販売の時期・接点から購入の流れ、シェアの方法まで予測と経験で筋立てた仕掛けをどんどん作っていく。「売れないんではなく、売る」という事。
そしてクラウドファンディング等を活用し共犯者を集め巻き込み、その渦を作っていく。それを感覚的だけで判断せずロジックで積んでいくという点。トライアンドエラーを繰り返しながらだと思いますが、現代の戦い方と締めています。
③この本を読んで次世代の戦い方を考えるべき
「革命のファンファーレ」つまり、革命のスタートの合図が鳴らされた、という意味。おそらくこの本書はビジネス書として現代の戦い方をまとめると同時に、「おまえらならもっとすごい戦いできるんだろ?」という挑戦状なんだなと思いました。
そして戦い方は日々変わり、時代は動いていく、その波に乗っていこうぜというメッセージ本で、真っ赤な表紙は目立つ・シェア映えも考慮しつつ、「これから先、血を流しながら進んでいこうぜ、ついてこい」という意思なのかなと勝手に思いました。
この本は素晴らしいですが。人のやり方をトレースするだけじゃダメですからね。頭を働かせて、手を動かさないと。超良書です。
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