お笑い芸人に学ぶビジネス基礎講座「芸人先生」という書籍を読みました。番組自体は見ていないのですがNHKで放送している、お笑い芸人のコミュニケーション方法をビジネスに取り入れよう、という企画です。
バイきんぐ✕タカラトミー、ナイツ✕しまむら、といった実際の芸人と大手企業が話し合うビジネス講座です。
いくつもの面白い視点があったので少し紹介です
奇抜なアイデアではなく、まずはベタを攻めてそこから変化をつける「ピポット思考」
芸のネタも商品企画もまずは奇抜なものではなく、まずは「ベタ(スタンダードなもの)」で攻めろと。まずは定番を受け入れてもらい、そこから切り口を変えていく。軸足を固定して片足を動かすバスケットの「ピポット」のような思考法です。
誰にもなし得ていないことを意識しすぎて、結果意味が伝わらない奇抜な発想に行き着いてしまい、顧客はついてこれていない状況。
目線として自分ではなくお客側の目線でのニーズを考え、そこに自分ならでの切り口を足していくやり方。わかっていてもなかなかできないことですね。
先輩の話は少し間違えて突っ込ませることで会話が進む
ナイツらしいなと思いますが、「これ知ってる?」という話のフリにはわざと少し間違えるとコミュニケーションがスムーズに。
確かに微妙に間違ったリアクションだと「違う違う、あれのこと!」って続けやすいですよね。特に年の離れた方との会話は話を引き出して聞くのがなんぼです。
少し自分を下げた自己紹介で親近感を伝える
相席スタート(というコンビだと初めて知ったけど笑)の山崎ケイさん。「ちょうどいいブスです。イケメンと付き合いたいと思っています」という自虐的なネタで結構ブレイクしてます。
自分からコミュニケーションの壁を取っ払って、相手との親しみやすさをつくることができます。結局セクハラ・パワハラというのは、距離感を見誤っているからで、まずはその距離を少しでも近づけてコミュニケーションをきちんと取るために歩み寄りましょうという趣旨です。
テレビの番組をさらに噛み砕いてわかりやすくした書籍で、楽しく読んで勉強になります。面白かったです。
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